小林亮介先生（ｾﾝﾀｰ・助教）の論文が掲載されました.
大腸ESDは徐々に普及しているものの,中にはESD困難な病変があります．今回ビデオ報告したのは,大腸憩室内に伸展する病変に対するESDのtipsとなります.
一般的には,憩室ESDの際に,病変を引っ張り出す目的でトラクションなども使用されますが,それでもなお病変が憩室内に入り込んでいるため,憩室内の剥離で病変を傷つける,もしくは処置中断のリスクがあります.今回,ESDで憩室に入り込む際に手前の筋層を切開（myotomy）して憩室へのエントリーを作成し,より確実に病変を切除する手法を考案しました.
投稿にあたりご指導いただきました平澤先生,前田教授に深謝申し上げます.（小林）