池田良輔先生(附属・助教)の論文が掲載されました.
大腸ポリープに対するCold snare polypectomy (CSP)は現在広く普及している手技ですが,断端不明率が高いのが現状です.今回,CSPにおける断端不明となるリスク因子について解析し,報告致しました.断端不明リスク因子としてはヒダ上にある病変や,肝湾曲,脾湾曲などの屈曲部にある病変,また内視鏡の経験数が挙げられ,内視鏡件数を積むことで断端陰性率を上げられる可能性がある事が示唆されました.
主旨とは異なりますが,今回の論文はどの施設でも行われているCSPの数年のdataを元に作成したものです.この論文を通してoriginal articleは決してhigh volume centerでなければ行えない手技でないと書けないものではなく,一般病院,市中病院でも行われている手技でも解析次第では書けるものである事が自分自身の中で示せたのではないかと思っています.ただその一方acceptまでの過程において,まだまだ自分自身の内容の詰めの甘さや実力不足を改めて認識した面もありました.その度にアドバイスを頂きました前田教授には大変お世話になりました.改めて御指導頂き誠に有難う御座いました.(池田)