三輪治生先生(センター講師)の論文が掲載されました.
主膵管型IPMNは外科手術の適応とされていますが,術前の病変範囲診断がしばしば困難です.近年,経口膵管鏡の有用性が報告されていますが,ガイドワイヤー挿入下に観察すると,膵管上皮の発赤により正確な診断に難渋することを経験します.これに対して,新型の細径胆道鏡である9Fr eyeMAX(Micor-Tech社)は,ガイドワイヤーを使用せずにアングル操作のみで膵尾部末端まで挿入可能であり,正確な範囲診断に寄与することをEndoscopy誌E-videoに報告させていただきました.投稿にあたってご指導いただきました前田教授,沼田部長,および消化器病センターのスタッフに感謝を申し上げます.今後とも,一人ひとりの患者さんにとって最善の診断・治療を目指していきたいと思います.(三輪)