第118回 日本消化器内視鏡学会関東支部例会
6月15−16日に日本消化器内視鏡学会関東支部例会が開催され，教室からは主題5演題を含む12演題の発表がありました．研修医セッションでは鈴木圭一先生（市民総合医療センター・現みなと赤十字病院）が，EUS-HGS後の遅発性動脈瘤をきたした症例について報告し，研修医優秀賞を受賞しました．質問内容も専門的なものが多かったですが，事前に勉強した内容をもとに独力で回答したことが評価されたと思います．また，関東支部例会で恒例となったKanto-CUPで大石梨津子先生（市民総合医療センター）が見事に優勝を勝ち取りました！Kanto-CUPは症例の希少性，治療技術だけでなく，自己紹介を含めたプレゼンテーションも評価され，各施設ともハイレベルな内容でしたが、大石先生の胆膵内視鏡への熱い思いを評価していただき、教室からは初優勝の快挙となりました。大石先生、鈴木先生、おめでとうございます！（三輪）
主題
・ラズベリー様腺窩上皮型胃癌に対する EMR の妥当性（金村知輝/市民総合医療センター）
・ 副乳頭からの膵管挿管成功率向上のための工夫（合田賢弘/附属病院）
・内視鏡的乳頭切除後出血に対する Bipolar 止血鉗子の使用経験（柴崎梢/市民総合医療センター）
・新規経口胆道鏡を用いた小腸鏡下結石除去術（遠藤和樹/市民総合医療センター）
・ERCP 後に非ドレナージ領域に胆管炎を生じた肝門部領域の胆道癌症例の検討（阿南秀征/附属病院）
JGES-Kanto Cup
・細径胆道鏡を用いて、悪性輸入脚閉塞症に対するステント留置に成功した一例（大石梨津子/市民総合医療センター）
専修医セッション
・マロリーワイズ症候群の治療のクリップにより胃部不快感が出現したと考えられる症例（小川慧祐/横須賀市立市民病院）
研修医セッション
・EUS-HGS 施行２ヶ月後に仮性動脈瘤による胆道出血を認めた一例（鈴木圭一/市民総合医療センター）
・EUS-HGS ルートから胆道鏡下に胆管十二指腸吻合部を同定した肝門部領域胆管癌の 1 例（山路慧人/附属病院）
一般演題
・内視鏡的バルーン拡張術による穿孔後の縦隔膿瘍に対して経鼻経食道的縦隔ドレナージが奏功した一例（中村洋介/藤沢市民病院）
・内視鏡的止血術が困難と予想された胃瘻造設後出血に対しアンデキサネットアルファ投与が有効であった一例（御厨優一郎/藤沢市民病院）
ランチョンセミナー『eyeMAX(胆道鏡)による胆道診断と治療の変化』
・9Fr細径胆道鏡が可能にする診断・治療（三輪治生/市民総合医療センター）
