横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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三輪 治生先生(センター・講師)の論文が掲載されました.

三輪 治生先生(センター・講師)の論文が掲載されました.

Loop technique for guidewire manipulation during endoscopic ultrasound-guided hepaticogastrostomy.

JGH Open. 2023 Apr 12;7(5):358-364.

超音波内視鏡を用いて,経胃的に肝内胆管を穿刺するEUS-guided hepaticogastrostomy (EUS-HGS)は、近年急速に広まっており,当院でも100例以上に施行しています.

EUS-HGSにおいて,穿刺した肝内胆管にガイドワイヤーを挿入し,肝門部まで進める工程にはしばしば難渋するものの,まとまった報告が少ないのが現状です.本検討では当院で行なった処置の動画を見直すことにより,全体の44%ではガイドワイヤーは末梢側に挿入されるものの,ガイドワイヤー先端を反転させる「Loop technique」を用いることにより全ての症例で手技に成功していることを報告しました.また,Loop techniqueの使用は,胆管を透視画面上70°以上の鈍角に穿刺した症例で多かったことを報告しております.本報告が,EUS-HGSの安全性の向上に寄与することを切に願います. 論文作成にあたり,ご指導いただきました杉森先生,沼田先生,前田教授,いつも支えてくれる消化器病センタースタッフの皆様に深謝いたします.(三輪)