横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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井出野 奈緒美先生の論文が掲載されました.

井出野 奈緒美先生の論文が掲載されました.

Fib-4 index predicts prognosis after achievement of sustained virologic response following direct-acting antiviral treatment in patients with hepatitis C virus infection.Eur J Gastroenterol Hepatol. 2023 Feb 1;35(2):219-226.

経口抗ウイルス剤(DAA)の登場により,C型肝炎のSVR率は100%近くにまでなりました.しかし,ウイルスを駆除してもHCCが発生する症例があり,近年,SVR後のフォローの非侵襲的なマーカーとしてFib-4 index が注目されています.当院でSVR達成した690例で解析したところ,Fib-4 indexが低い症例ではHCC発生を認めず,高い症例でHCCの発生率に有意差を認めることができました.また他臓器癌とFib-4 indexとの関連も有意差を認めました.他,死亡率との関連,他の臓器癌の発生率との関連を調べ,有意差を認めました.今後さらなる前向きの研究が必要ですが,Fib-4 indexが様々な予後予測因子として,有用であることがわかりました.今回,たくさんの症例毎のデータを追って解析をしていくという貴重な経験をさせていただき,ご指導いただきました,野﨑昭人先生,肝グループの先生方,データマネージャーの小松なぎさ様,前田愼教授に深く感謝申し上げます.(井出野奈緒美)