5月14日症例検討会

5月14日に定例症例検討会が開催されました。症例提示は附属病院の三藤医師が担当しました。子どもが呈する行動上の問題は数々ありますが、ゲーム依存や家金持ち出しなど親の目の前で繰り広げられる行動は常に親を悩ませ、苛立たせます。背景には現実逃避したくなるような逆境的体験や同年代には馴染めない生きづらさを抱える発達障害の特性など、複数の文脈が交錯しています。主治医にはそれが見えていても、支援を受けている親の方は全体像が見渡せず焦っては叱責を繰り返すこともしばしばです。言葉を重ねてもなかなか理解が進まず、短期間での決着がつかないこともあります。当日は参加者がそれぞれの経験談や楽観的なイメージを語り、症例提示担当者に温かい励ましを送っていました。