メッセージ -川崎市立井田病院-
消化器内科 山田 博昭
当院は川崎市中原区に位置する病床数383床の地域基幹病院です。平成27年に新病棟が開院されたばかりであり病院は新しく、日吉駅からバスで5分ほどの位置にあるためアクセスは比較的良好です。当院の全体的な特徴として、緩和ケア病棟を有するなど地域がん診療拠点病院としてがん診療に力を入れている他、結核病棟があるなど感染症診療においても充実した体制を構築しております。一方で、地域包括ケア病棟をもつなど回復期医療にも重点を置いていることも特徴といえます。
当院は2023年度より当教室の関連施設となりました。2024年4月現在、消化器内科医師は10名(うち専攻医5名)であり、当教室からは4名(専攻医2名)が派遣されています。当教室以外からも、当院プログラムや他大学のプログラムにより毎年多くの専攻医の先生がローテートしております。専攻医の先生はcommon diseaseから、癌に対する全身化学療法や緩和医療、内視鏡治療症例まで、多彩な症例を学ぶことができると思います。消化器疾患以外の一般内科疾患も多く経験できるため、新専門医制度で必要となる症例も多く経験できると思います。また、中規模病院ならではの特徴ですが、各科の垣根が低く、他科との連携が非常にスムーズです。さらに緩和ケア科常勤医師が多く、終末期癌医療における疼痛コントロールなどを直接学べる機会も多いのも強みです。検査・手技面では我々は上下部内視鏡をはじめ、ESD、ERCP、PTGBD、肝生検などの処置を中心に行なっております。吐下血や胆道系疾患に対する緊急処置を行う機会も多く、その場合は上級医の指導のもと若手の先生にできる限り施行していただくようにしております。さらに腹部血管造影については慶應大学病院の放射線科医師から直接指導を受けることができ、臨床検査技師の元で直接超音波検査の指導を受けることが可能です。また福利厚生も非常に充実しており、それぞれの希望する働き方に応じて柔軟に対応していくことが可能です。このように専攻医の先生に対する指導体制やサポート体制は非常に充実していると自負しておりますので、ご興味があれば是非見学にいらしてください。