疾患の臨床研究・介入研究
われわれは、基礎的な研究だけでなく臨床面においても臨床研究を進めることで新たな眼疾患の治療法の確立やエビデンスの創出を目指しています。臨床研究の中でも、最もエビデンスレベルの高いと言われるランダム化比較試験という研究デザインによる臨床介入研究を複数行っております。ランダム化比較試験では研究に参加される患者さん達を治療群と、対照群にランダムに振り分けて治療の効果などを比較します。ランダムに振り分けることで恣意的な偏り(バイアス)が少なくなるため、その研究からはより信頼性の高い結果が得られることとなります。更に複数の施設で行うことで単施設で実施するよりもより信頼性を上げることができます。当教室では関連病院である神奈川県立こども医療センターと共同でいくつかのランダム化比較試験を進めていますが、今後は更に介入研究を積極的に計画しています。
図1 研究デザインとエビデンスの関係
*メタアナリシスは複数の研究をまとめたもの