横浜市立大学眼科先進医療学講座

研究内容

抗加齢研究

もしも500歳まで生きなければならないと言われたら誰もがパニックに陥ってしまうのではないでしょうか。私たちの身体のパーツは簡単に交換、修復できるものではありませんから、健康を維持するために理想的なライフスタイルを追求しようとするのは当然のことです。実用的で手ごろな価格のアンチエイジング製品の開発が最近急ピッチで進められており、メトホルミン、ラパマイシンおよびSIRT1(Sirtuin 1)活性化剤といった有望な化合物の発見につながっています。内因性化合物の中には、生物時計の時間を戻し、寿命を飛躍的に延ばすことができるオートファジーや内在的に再生されるES細胞を誘発するものもある、という報告が生物学者らからなされています。紫外線や汚染、急激な温度変化といった有害な外因性因子にさらされると、皮膚は目に見えて急激に老化し、しわ、たるみ、色素沈着などが目立つようになります。皮膚炎症の85%は、肌が乾燥しているときの過度な日光浴(光老化)が引き金となります。

私たちは皮膚細胞という「体外」モデルを用いて、加齢に関連する異常をモニタリングし、様々な植物性および海洋性成分、ライフスタイルへのアプローチを組み合わせることでこうした問題の解明に取り組んでいます。

図1 イクラ成分によるコラーゲン遺伝子および抗酸化関連遺伝子の発現変動

遺伝子ネットワークを解析のために開発された計算機ツール

図2 遺伝子ネットワーク解析によるイクラ抗酸化作用の解明

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