三輪治生先生(センター・講師)の論文が掲載されました.
十二指腸から肝後区域枝(B6)を穿刺するEUS-HDS(hepaticoduodenostomy)は,十二指腸球部でのスコープ操作に制限があり,穿刺経路の設定に難渋することがあります.このたび,HCC,肝門部胆管狭窄により経乳頭的なドレナージが困難であった症例に対して,EUS-HDSを施行した症例をEndoscopic Ultrasound誌に投稿させていただきました.
初回の観察では穿刺経路上に胆嚢を認めており,穿刺が困難でしたが,FUJIFILM社のEG-740UTを使用して垂直に肝表面を穿刺し,ダウンアングルをかけながらB6を穿刺することが可能でした.穿刺方向が末梢向きになりGWおよびステントの肝門側への誘導は叶いませんでしたが,無事に7Fr Type ITを留置し減黄治療に成功しております.
当院ではこれまでに6例に対してEUS-HDSを施行しておりますが,いずれの症例も工夫が必要な困難例であり,3例ではVideo articleとして報告しております.
今後も,interventional EUSにおけるTIPSを報告し,安全な治療として確立されていく一助になれば幸いです.
肝胆膵グループの皆様,投稿に際してご指導いただきました前田教授に御礼を申し上げます.(三輪)