横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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福地剛英先生(藤沢市民)の症例報告が掲載されました.

福地剛英先生(藤沢市民)の症例報告が掲載されました.

Utility of a self-assembling peptide in the management of refractory hemorrhagic duodenal ulcers.Case ReportsEndoscopy. 2024 Dec;56(S 01):E825-E826.

藤沢市民病院では最新のデバイスや製剤を積極的に導入し臨床に応用しております.今回,ピュアスタットという新しい止血材を使用した難治性十二指腸潰瘍のマネジメントについて報告いたしました.本止血材の使用により,焼灼止血による遅発性穿孔の回避やOTSCなどの高価なデバイスを用いずに管理できる点で,新規性があると考えております.十二指腸への塗布には多少の工夫が必要ですが,比較的簡単に止血できるため,ぜひご参考いただければ幸いです.

当院では,非静脈瘤性の上部消化管出血に対する1次止血法として本製材を数多く使用しておりその有効性を強く実感しております.JDDW2024でも発表予定ですが,現在十二指腸潰瘍に対するピュアスタットの効果をまとめており,また改めて論文にて報告させていただければと思います.

当院では内視鏡手技関連に関して,今回のE-Video(Endoscopy誌)などに積極的に報告するようにしております.現在は若手医師にも積極的に論文作成指導を行っており,最近では入局1年目の永守先生も見事にアクセプトされました.今後も日々クオリティの高い内視鏡診療を意識し,新たな技術や視点などを世界へ向けて発信しつつ,そのアイデアを医局全体での臨床研究などに繋げていければと考えております.

論文作成にあたり,ご助言をいただいた平澤欣吾先生,岩瀬滋先生,前田愼教授に心より感謝申し上げます.(福地)