横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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金子 裕明先生(附属・助教)の論文が掲載されました.

金子 裕明先生(附属・助教)の論文が掲載されました.

A Novel Characteristic Gastric Mucus Named “Web-like Mucus” Potentially Induced by Vonoprazan.J Clin Med. 2024 Jul 11;13(14):4070.

酸関連疾患の治療薬としてPPIは世界中で広く使用されていますが,さらに強力に酸分泌を抑制するPCABが本邦で発売されてから10年近くが経とうとしております.これまでPPI/PCABによる内視鏡的な変化は様々報告がありますが粘液付着に関する報告はありません.我々はPCAB内服例に白色透明かつ水洗で除去が困難な粘液付着が多いことに着目し,蜘蛛の巣様の特徴的な外観からweb-like mucusと名づけ,2019年に学会で初めて報告いたしました.その後次第に認知度も上昇し現在は胃炎の京都分類(改訂第3版)にもPPI/PCAB関連胃症の一環として取り上げて頂けるまでになりましたが,この度ようやく論文化に至りました.

執筆・投稿にあたり,前田教授をはじめ附属病院を中心とした共著の先生方にこの場をお借りして心から感謝を申し上げます.(金子)