西尾 匡史先生(センター・助教)の論文が掲載されました.
Serrated polyps in patients with ulcerative colitis: Unique clinicopathological and biological characteristics.PLoS One. 2023 Feb 24;18(2):e0282204.
潰瘍性大腸炎(UC)に併発する鋸歯状病変の臨床病理学的・分子生物学的特徴を検討した研究です.典型的なSSL,TSAはnon-IBDと類似した特徴を有していましたが,組織学的にいずれにも当てはまらない病変(serrated dysplasia, not otherwise specified)も少数例あることがわかりました.また,長期罹病期間を有する男性に多かったことから,UCの鋸歯状病変では慢性炎症に由来する病変もある可能性が示唆されました.
IBDセンター在籍中から,長期間にわたり,学内外のたくさんの先生方に多大なご協力を頂いて形にできた論文です.
新潟大学・分子診断病理学分野 味岡洋一教授にはコンセプトの段階から本当に多くのご指導を頂きました.また,芝田渉先生には私自身に基礎実験の経験が全くない中,本当に一から丁寧にご指導いただきました.
そして,本当に何度も論文をご高閲頂き,最後までご指導いただきました,国崎玲子先生,前田愼教授には感謝の言葉もございません.
そのほか,共著者の先生方皆様に深く感謝申し上げます.
この経験を今後の臨床・研究に生かしていきたいと思います.
皆様今後とも何卒よろしくお願い致します.(西尾)