金子 卓先生の論文が掲載されました.
胆管挿管困難症例に対する生検鉗子を使用した胆管挿管法の報告になります.
以前より傍乳頭憩室を伴った,もしくは憩室内乳頭に対する生検鉗子を用いた胆管挿管の報告はありましたが,傍乳頭憩室がない胆管挿管困難症例に対してもこの方法は有用です.
具体的には,口側隆起が長い（つまりNDS（Narrow distal segment）が長い）症例や,乳頭の固定性が悪い症例において,この方法を用いることで,乳頭を固定してまた引き延ばすことで,胆管挿管もしくは膵管挿管が可能となりますので,胆管挿管困難例に遭遇した場合には,試してみて下さい.
現在,手順などをより明確化・固定化して行っておりますので,興味がある方は私に連絡下さい.（金子）