横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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Wang F先生の論文が掲載されました.

Wang F先生の論文が掲載されました.

Combination Therapy With Lenvatinib and Radiofrequency Ablation for Patients With Intermediate-Stage Hepatocellular Carcinoma Beyond Up-To-Seven Criteria and Child-Pugh Class A Liver function: A Pilot Study. Front Oncol. 2022 May 4;12:843680.

肝細胞癌BCLC stage B には従来は肝動脈塞栓療法(TACE)が推奨されています.無治療と比較すればTACEが有効ですが,薬物治療とは比較していません.AASLDのガイドラインではTACE 以外にも薬物治療を選択することが可能となりました.High tumor burden(up-to-seven score,すなわち最大腫瘍径と腫瘍個数が7を超える)なら最初から薬物治療を選択することができます.Up-to-seven score 7をこえる症例にLenvatinibを投与し,腫瘍血流を低下させます.Lenvatinib の半減期が24-36時間のためRFA4日前から休薬後にRFAを追加し,腫瘍量を減らします.その後一過性のAST/ALTの上昇が改善後Lenvatinibを投薬し腫瘍の増悪を抑えて再度RFAを実施し,さらに腫瘍量を減らし,最終的には完全壊死を狙う新たな試みです.同じような条件のLenvatinib単独治療の症例と比べると無増悪生存期間,全生存期間ともに有意に良好でした.今回は単施設での後ろ向き検討でしたが,今後多施設での後ろ向き検討や前向き検討をしていきたいと考えています.(沼田)