手塚 瞬先生の論文が掲載されました.
膵粘液性嚢胞性腺癌(MCAC)の症例報告です.悪性の腹水の存在を根拠に当初は切除不能と診断され,化学療法が開始されたものの,一貫して明らかな腹膜播種結節を認めていなかったこと等を考慮し,外科的切除に至り,非常に良好な予後を得ている症例の報告です.悪性の腹水を有するMCACについて腹膜播種を認めない場合は外科的切除を検討すべきである旨を結論付けており,同様の患者さんを目の前にした際の方針決定の一助になることを強く願い,執筆いたしました.
前田教授を初めとする共著者の先生方,神奈川県立がんセンターの上野部長に厚く御礼を申し上げるとともに,常に支えてくれる家族に感謝いたします.(手塚)