横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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三輪 治生先生の論文が掲載されました.

三輪 治生先生の論文が掲載されました.

Novel clip device for prevention of bleeding after endoscopic papillectomy. DEN open. 2021 Sep 29;2(1):e51.

十二指腸乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術は,外科手術と比較して低侵襲に施行できる一方,時に重篤な出血を合併することが報告されております.出血を予防する方法として,内視鏡クリップによる創部縫縮が行われていますが,十二指腸鏡によるクリッピングはしばしば困難で時間を要する手技でした.近年Micro-Tech社より発売されたSureClipは,高い回転性能や掴み直しが可能な構造を備え,当施設でも2019年より乳頭部切除術に対して導入しております.この度,当施設で予防的クリップ縫縮を施行した症例について後方視的に検討し,SureClipを用いた症例で有意に出血性合併症の発生を低減できることを日本消化器内視鏡学会のOnline Open Access誌「Den Open」に報告させていただきました.論文採択にあたってご指導いただきました前田愼教授,沼田和司先生,杉森一哉先生,及び消化器病センターの先生方に厚く御礼を申し上げます.(三輪)