井口 靖弘先生の論文が掲載されました.
悪性リンパ腫の患者に偶発的に見られたFDG-PET陽性の食道粘膜下腫瘍について,病理組織採取に際して粘膜切開生検(MIAB)の有用性を報告しました.通常の鉗子生検及びボーリング生検では診断つかず.管内発育型の粘膜下腫瘍でありMIAB施行可能と判断し実施しました.病理診断結果は顆粒細胞腫であり,ESDにて一括切除しました.粘膜下腫瘍に対するMIABは,特に管内発育型の腫瘍に対しては簡便で十分量の組織採取ができる安全な手技です.FNA困難な症例に対して,あるいはコンベックス型EUSスコープがない施設でも実施可能ですので,参考にしていただければと思います.
論文化に際し,お忙しい中ご指導いただきました前田教授に深謝致します.
論文はOpen Accessになっています.以下にリンクをペーストしておきますので,ご一読いただければ幸いです.(井口)