横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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舩岡 昭宏先生の論文が掲載されました.

舩岡 昭宏先生の論文が掲載されました.

Use of Contrast-Enhanced Ultrasound with Sonazoid for Evaluating the Radiotherapy Efficacy for Hepatocellular Carcinoma. Diagnostics (Basel). 2021 Mar 9;11(3):486.

近年,手術や局所治療が困難な肝細胞癌の症例に対し定位放射線治療(SBRT)を行うことが増えてきています.当教室の原浩二先生が2019年に発表された論文(Hepatology. 2019 Jun;69(6):2533-2545)にもありますように,SBRTは門脈の背側,横隔膜直下,抗凝固剤使用等でRFA困難な肝細胞癌に対し特に有用な治療法であると言えます.今回は大船中央病院との共同研究で,ソナゾイドを用いた造影エコーでHCCに対して放射線治療を施行された症例を中央値で44.5カ月にわたりフォローアップし,造影エコーの有用性について検討しました.その結果,造影エコーにおいてSBRT後13か月の時点で腫瘍縮小や腫瘍の造影効果の低下を認めない場合に局所再発の可能性があることがわかり,放射線治療後の治療効果の評価に造影エコーが有用である可能性が示されました.腎機能障害や喘息,造影剤アレルギーで造影CT/MRIが施行できないような患者様においても正確な治療後評価ができるようになる可能性があります.(舩岡)