横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

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野﨑 昭人先生の論文が掲載されました.

野﨑 昭人先生の論文が掲載されました.

Sofosbuvir-based therapies associated with regression of liver fibrosis in patients with hepatitis C virus infection: A prospective observational study. Medicine (Baltimore). 2021 Mar 26;100(12):e25110.

本研究は,C型肝炎に対するソフォスブビル併用療法を行った患者で,肝線維化マーカーが改善するかどうかを,多施設の前向き観察研究で行ったものです.本研究はギリアドサイエンシズ社より464,105ドルの受託研究費を得て実施しました.抗ウイルス療法開始後48週後に,肝線維化マーカーについてM2BPGiが-2.2C.O.I(p<0.0001),Fib-4 indexが-1.2(p<0.0001) ,フィブロスキャンの測定値が-5.9kPa(p<0.0001)といずれも有意に改善しており,HCV駆除が実際に肝線維化改善に繋がっていると考えられました.2019年6月に最初の雑誌に投稿してからアクセプトされるまで,実に2年近く費やしてしまい,とりあえずホッとしているところです.プロトコール上,臨床データ測定日の許容日が狭くて欠落した症例が多いなど反省点も多く,今後の研究に生かしていきたいと思います.

前田教授,教室肝臓グループの先生方,Y-NEXTの皆様に感謝申し上げます.(野﨑)