前田 愼先生の論文が掲載されました.
脂肪肝,脂肪肝性肝炎(NAFLD)が肝硬変や肝細胞癌の原因の1つであることは周知の事実です.一方で,NAFLDが肝臓内に発生する胆管炎や胆管癌に与える影響はほとんど解析されていませんでした.本研究ではマウスの胆管炎,胆管癌モデルを用いて,NAFLDが炎症,発癌を促進することが明らかにしました.用いたモデルは硬化性胆管炎(PSC)に近いものですので,PSC患者さんではNAFLDによってその病態の悪化が懸念され,臨床的にも解析する必要があると思っています.
今回は実に久々に筆頭で論文を書きました.協力を賜りました共同研究者の皆様に感謝致します.(前田)