横浜市立大学 医学部 消化器内科学教室

MEMBER PAGE ENGLISH PAGE

多羅尾 和郎先生の論文が掲載されました.

多羅尾 和郎先生の論文が掲載されました.

Real impact of tumor marker AFP and PIVKA-II in detecting very small hepatocellular carcinoma (≤ 2 cm, Barcelona stage 0) – assessment with large number of casesWorld J Hepatol. 2020 Nov 27;12(11):1046-1054.

本研究は,肝内転移や脈管浸潤が少ないとされる直径2cm以下の小肝癌の拾い上げにAFPやPIVKA-IIがどの程度役立つかを,横浜市大センター病院,横浜市立市民病院,横浜医療センター,たらお内科・消化器科を過去10年間に受診した直径2cm以下の小肝癌394例で検討したものです.その結果,AFPが正常値を示した例は50.5%,PIVKA-IIが正常値を示した例は68.8%であり,AFPとPIVKA-IIが共に正常値であった例は36.4%でした. 結局,2cm以下の小肝癌では約1/3の症例で腫瘍マーカーが正常値であるという結果を示した論文です.今までこの種の論文では,症例数が少なく客観的な真実が不明であったものを,多施設共同研究で明らかにしたものです.(多羅尾)