國司 洋佑先生の論文が掲載されました.
國司 洋佑先生(足柄上病院・医長)の論文が掲載されました.
小腸憩室炎が悪化し,腸間膜内に穿通した症例の報告です.症例は腹痛で救急外来を受診し,CTで腸管外の遊離ガス像が認識されました.腸管穿孔が疑われるため通常であれば手術が選択されますが,注意深いCT読影により小腸憩室炎の穿通と判明したこと,自覚症状と腹膜刺激徴候が軽微であったことから手術は行わずに抗菌薬による保存的治療を行い,軽快退院しました.保存的治療で軽快した小腸憩室炎の報告は本邦初です.特徴的なCT画像から小腸憩室炎腸間膜穿通と診断できれば,低侵襲治療が選択肢となることを示した論文です.よろしければご覧ください.(國司)