原 浩二 先生の論文が掲載されました.
原 浩二 先生(センター病院・助教)の論文が掲載されました.
early stageの肝細胞癌において,ラジオ波焼灼療法(RFA) と定位放射線療法(SBRT)を,局所再発率・OS・ 肝予備能に対する影響に関して比較した,大船中央病院との共同研究です.
RFA231名, 474結節,SBRT143名, 221結節について解析した結果,3年間の局所再発率はRFA12.9%, SBRT5.3%とSBRTの方が良好で,特に脈管や胆管, 他臓器に近接する病変においてその傾向が顕著でした.Propensity score matchingを用いた106名のOSに両治療法での有意差は なく,各々の治療の後1年間,他の治療を行わなかった症例を抽出すると,Child-Pugh scoreが2以上増悪した症例数に有意差は認められませんでし た.
現在,肝細胞癌の治療アルゴリズムにSBRTは掲載されておりませんが,この論文によりSBRTの有用性が認知されることを期待しており ます.
ご指導頂きました,大船中央病院 武田 篤也 先生,本学 前田 愼 教授,沼田 和司 先生,田中 克明 先生に深謝を申し上げます(原).