施設間取組報告 2023.12.26
関連施設間サイトビジットにおける相互評価
当教室横浜市立大学医学部救急医学教室は、横浜・横須賀地域の救急診療の中心的な役割をになっており、数多くの関連施設に教室員が在籍し、日々の救急診療・集中治療にあたっています。
その関連各施設での診療体制についてそれぞれの施設にサイトビジットを行い、相互評価を行い、より良い救急診療・集中診療を行う体制を作っています。
この関連施設間相互評価の目的は以下の通りです。
1. 診療の質の向上と教育の充実
2. 診療・臨床研究における相互協力の促進
3. 労働環境の改善(教育環境や働き方改革など)
目指すは、相互施設の優れた点を学び、改善点を提案することで、教室全体の質的向上です。
横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センターに2名の施設長が赴き、毎日行われているカンファレンスに参加し、その評価を行いました。
<総合カンファレンス>
前日の当直帯で対応した症例についての症例共有とその初期対応・問題点について全体に共有します。
<ICUカンファレンス>
救急集中治療室に入院していいる患者の現状・問題点・当日の診療方針について多職種(看護師・薬剤師・リハビリ・栄養士など)で情報を共有し、その診療の共有をします。
<病棟カンファレンス>
超急性期・急性期を脱した患者の現状・問題点・当日の診療方針について多職種(看護師・薬剤師・リハビリ・栄養士など)で情報を共有し、その診療の共有をします。
カンファレンス参加後センター長・副センター長・施設長で総合討論を行い、その評価を共有いたしました。
良かった点・改善点などを相互的に討論することによって、普段その施設で行なっているカンファレンスが「独りよがり」になっていないか、多職種との連携はうまくいっているか、若手医師・専攻医・研修医の教育体制はきちんとできているか、来春から本格的に開始される働き方改革に向けてどのような課題があり、それを解決する方法についてなどを抽出することができました。
その詳細については、全教室員に共有され、関連各施設での方針などにも取り入れ、良いことはより良く、改善すべき点は改善するという相互的に非常に良い討論の場となりました。
当教室ではこのような関連施設間での診療体制・教育方針・多職種連携などを今後も相互的評価を行うことで、より良い救急医療・集中治療体制の構築を進めていきます。
今後も関連施設のサイトビジットを近日中に予定しております。