活動報告

   学術活動    2020.04.22
 

報告; 厚生労働省補助金事業
-「令和元年度外傷外科医養成研修」-

当教室外傷外科チームで厚生労働省補助金事業「外傷外科医養成研修」に参加しました。


2020/1/13 第9回ASSETコース(於:千葉大学アナトミーラボ)
2020/2/16 外傷外科講習会(於:日本外科学会事務局)
 
 両日開催されました厚生労働省補助金事業「令和元年度外傷外科医養成研修」に当教室から小川医師、川村医師、当院外科から出向されております高橋航医師が参加し、外傷外科医としての技術を学びました。
 
 ASSET(Advanced Surgical Skills for Exposure in Trauma)は、Cadaverを使用させていただきました外傷外科を学ぶコースであります。

 東京でオリンピックや大規模な会合が行われることが決まっており、テロや大規模災害を想定したその対応できる外傷外科医を要請するということで外科学会・厚労省が主導として開催されました。

 8組16名×2グループ(医師・看護師ペア)、インストラクターで2体のCadaverで、プログラムは17 casesあり、全身全ての血管・臓器を実際に観察し、外傷時の対応・テクニックを教えて頂きながら代わる代わるCaseを通じて手技を勉強していくというものでありました。教科書的には机上の勉強でもわかりますが、実際にやってみると非常にむすかしいと思うことが多かったもので、今回コースでCadeverで勉強をさせていただくことで非常にわかりやすく、実際の手技について様々なものを学ぶことができました。
 
 また、外傷外科机上研修に関しては、症例提示とともに、その症例に対するアプローチをグループで討論し、その戦略を立てていくというロールプレイを行いました。
日常診療において施設によっては経験することが少ない症例に対して非常に多くのことを学ぶことができました。
 
「令和元年度外傷外科医養成研修事業 研修修了者の一覧」

 
 両日の研修参加において外傷外科に関する知識が深まり、さらに国主導で行われ使命感も非常に上がったのも事実です。極力そういう外傷が発生しないということが一番でありますが、今回のコースにおいて学んだことはすぐにでも日常診療に役立つであろうと思います。

 今後横浜市大救急医学教室として臨床にぜひ生かし、またこのような研修に参加し、高度外傷センターとして精進・発展していきたいと思います。