活動報告

   参加報告  2019.3.24
 

メディカルラリーへ参加しました

 第17回神奈川メディカルラリーへ参加しました。以下小川助教からの報告です。


 3月24日に聖マリアンナ大学西部病院で開催されました第17回神奈川メディカルラリーに参加しましたので報告いたします。
 
 ご存知の方も多いかと思いますが、メディカルラリーとは、医師、看護師、救急救命士など救急医療に携わる者が主に病院前救護における知識、技術を競う競技会であり、今回の形態としては各職種を含む6名以上10名以下を1チームとして行われました。内容としては、外傷、内因性疾患、心肺停止患者に対する心肺蘇生法、現場での安全確保の手順、トリアージなど多数傷病者への対応などをJPTECにならって実践し、それを採点するというものです。
 
 今回当科からは私と伊東裕史先生、脳外科長尾先生の3名が医師として出場し、当センターEICU Nurse 4名、横浜市消防局より3名の救命救急士の合計10名のチームで出場しました。救急救命士の方がメディカルラリー経験者で彼以外は初心者の集団です。南共済の松本潤先生、横須賀共済の土井先生も主催者側で参加されておりました。神奈川県の各市・施設をはじめ近傍から5チーム参加し、計14チームの参加でありました。運営側から用意されたシナリオは5 Stations+2 Service Stationsの7つのstationが用意されておりました。

 内容としては、1. 震災1日後に発生した交通事故現場での対応。傷病者3名。救急隊2隊限られた資機材・人数でのpreHosp2. 焼き鳥屋店内で発生した意識障害の対応と病院選定。傷病者3名。救急隊2隊。3. 高齢者入居施設内で発生した意識障害患者の対応。傷病者3名。救急隊2隊。(救急隊隊長は若手救急救命士限定)4. 自宅風呂場で発生した溺水および意識障害患者の対応と病院選定。傷病者3名。救急隊2隊(行為制限付き。隊長は医師限定)。5. 自動車の単独事故による運転手・助手席傷病者への対応。傷病者2+1名。救急隊1隊。inhosp 1隊助手席傷病者は妊娠34週で外傷による早期胎盤剥離の可能性を疑い診療しないといけない症例。SS1. 15分間の筆記試験。頭痛・痙攣・呼吸状態など選抜5名が問題を解くSS2. prehospで3分間で病歴聴取(1番手は医師限定)その後1分間で選抜された残りの5名で伝言ゲームをしていき、最終の人は指令を病院に伝える。

 以上の内容であります。それぞれ非常に凝ったシナリオであり、製作者の意図にすっかりハマってしまうこともありというような状況もありました。inhospとは異なり、救命士が普段中心となっているPrehospに関してはなかなか慣れていないということ、一体こういう場合にどう動けばいいのであろうと事前の練習(4回ほど)を始め、色々と勉強させていただきました。結果としては14チーム中10位と中途半端な成績でありましたが、今後もさらにトレーニングを行い、来年リベンジできるようチームで盛り上がっておりました。またSS2ではステージMVPもいただくことができました。今後もこういうメディカルラリーについては参加していこうと思います。ぜひ若手の医局員の皆さん、スタッフの皆さんも参加していただき、盛り上げていければなと思います。