活動報告 2022.06.03
横浜消防ヘリ合同勉強会を開催しました。
横浜ヘリポートにて横浜市消防局航空隊と横浜市大附属病院救急科で横浜消防ヘリ合同カンファレンスを開催しました。以下大井医師の報告です。
2022年6月1日 横浜へリポートにて横浜市大附属病院救急科スタッフと横浜ヘリポートの横浜市消防局航空隊の皆様、神奈川県警航空隊の皆様と合同カンファレンスを開催いたしましたので報告いたします。
消防ヘリによる山岳救助からのヘリポート搬送から当院に救急搬送された症例についての検証を行いました。症例報告については私が発表させていただき、今後の消防ヘリ-救急医療の連携についての展望として竹内先生に講演いただきました。
また航空消防指揮者の方から実際の現場での活動動画をもちいた報告をお聞きすることができました。
実際に航空担架をもちいて釣り上げる場面などを動画でみると、救助の大変さを実感することができました。
症例に関しては日没のため、横浜ヘリポートに降りて救急搬送となりましたが、
今後は救助事案があった場合は、
①ダイレクトに高度救命救急センター・外傷センターである横浜市大附属市民総合医療センター病院に搬送すること
②日没が絡んでくる場合は横浜ヘリポートへ降りて附属へ搬送し、そこから必要ならば処置後に横浜市大附属市民総合医療センター病院へ転院する動き
を目指していこうという方針となりました。
カンファレンス後の意見交換会(実機のヘリを見ながらそれぞれ質問しあう)も盛況でとても勉強になりました。今後も定期的に開催していきたいと考えております。
広域ヘリ搬送を含めた神奈川県全体を視野に入れた救急医療と横浜市消防局航空隊との連携は非常に大切なところであり、連携を強化することにより患者の安全と命を守るということに繋がります。
傷病者が出たときにいかにスムーズに病院搬送まで繋いでいくかのシステム作りを行っていくのも救急医のミッションとなります。そのため今回の勉強会のように当教室では院内での日常診療だけでなく、消防などの他組織との合同での活動も盛んに行っています。