活動報告

 院内教育  2021.9.8

ECMO勉強会を開催しました

横浜市立大学附属病院でECMO勉強会を開催しました

 2019年11月より世界中で蔓延し、猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集中治療管理(呼吸器管理や体外式膜型人工肺(ECMO)など)や治療戦略は日々updateされ、よりよいものになりつつありますが、まだまだ不明な点も多く、支持療法(Supportive Care)が必要になります。
 ことECMOに関しても呼吸不全に対する支持療法として非常に重要なものであり、COVID-19重症管理においては連日報道されております。
 実際、ECMOの導入・管理等に専門性高く、全ての施設で管理できるようなものではありません。
 ECMO・PCPS(人工心肺)は附属病院でも集中治療室(ICU)でもCOVID-19前から使用されておりましたが、今回はその知識の再確認とさらに使用できる病床を増やす、管理ができる人員を増やす目的でECMO勉強会を当教室本澤医師・武田医師が中心となり、附属病院MEさんの協力の下開催されました。
 勉強会は附属病院全職員を対象に換気を十分に行い、密を極力避けるような形でZoomとの併用を行いHybridで開催されました。
   勉強会参加者は、附属病院だけでなく、当教室関連施設でもオンライン参加されECMOについての基礎知識・取り扱いについて机上およびハンズオンで行われました。
 今後のCOVID-19の更なる蔓延の波に備え、更なる患者の救命・治療を充実させ、どんな状況にも対応できるようにするには医療スタッフ個々の能力だけでなく、"チーム”としての人材育成が大切です。更なる成績向上・一人でも多くの患者を救うためこのような勉強会を救急医学教室若手スタッフが中心となり開催しています。
 このECMO勉強会は全5回を予定しておりますが、導入・基礎編だけでなく、発展編の開催も今後考えております。