活動報告

 活動報告  2024.1.22

能登地震災害支援

能登地震災害支援第5次隊として現場活動を行いました

2024年1月1日,16時10分能登地方で発災したM7.6の能登地震。
能登地方、特に輪島市・珠洲市に地震及び津波にて甚大な被害をもたらしました。
この度の地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます
この度、第5次隊としてDMATとして現場活動を行いました。(大学HPより)
 


今回活動拠点本部として珠洲市健康増進センターにてDMAT本部活動及び地域巡回を行いました。
当教室からは、横浜市立大学2病院(附属病院・センター病院)、横浜南共済病院、横須賀共済病院の教室員がDMAT隊として参加しました。
発災2週間、被災当初から頑張っていた医療従事者・介助者・被災者全員が疲弊している時期であり、今回のタームで神奈川・埼玉で最大32隊のDMATチームで活動を行いましたが、この時期の介入は、超急性期から急性期-慢性期に大きく関与するかなり重要であるフェーズなんだということを実感しました。
ライフラインの確認から救援物資の整理や至急の手配などを行政と調整し、水の供給やトイレ事情の整備などが非常に重要であったと思います。

活動拠点本部近くに設置されたトイレカー

珠洲市健康増進センターの活動拠点本部にはHUMA,PEACE JAPAN,DPAT,日赤,DHEAT,保健師,ARROWS,自衛隊などの団体が自団体の専門分野で復興のために「今やるべきことは何か?」をそれぞれ課題を出しながら時には協力して活動を行い、毎日少しずつ解決していくスピード感に一体感を感じておりました。

  
各団体が活動拠点本部に詰めて活動しています
被災地の医療機関・避難所のニーズを拾い上げ、本部に上がってくる問題点をどのように解決しているか、まだ孤立している集落に自衛隊と共にどのようにアプローチするか、解決した問題が、翌日また別の形で上がってきて、それを別の形で解決していく。本当に日々の動きが2週間経ってもまだ劇的に状況が流動している様を見ることができました。


医療機関巡回に関してDMATで医療機関に出向き、要救助者の情報を取ってくることの重要性、搬送が必要な患者をDMATもしくは緊消隊と共により高次機関に搬送するマネージメントを行い、天候が良ければ次々と広域ヘリ搬送を行い、金沢市や富山市に搬送を行うマネージメントを行いました。

広域ヘリ搬送

通常DMATは72時間の活動でありますが、今回の活動はそれを超えて活動しておりましたが、第5次隊としての活動が珠洲市の方々にとって少しでも力になれたのではないかと思います。

大学病院DMAT2チーム

今後まだ能登地域の震災支援は続くと思いますが、我々のできる限りのことを行い、支援していければと思います。
2024年1月22日現在も石川県庁・七尾町他DMATとしての活動を続けており、今後も引き続き災害支援活動を予定しております。


神奈川県を含め首都圏でもいつまた災害が発災するかわかりません。「その時」に動ける人材育成も我々横浜市大救急医学教室の使命の一つです。このような災害現場活動を経験し、それをフィードバックすることにより体制整備に尽力してまいります。

 活動報告  2024.1.26

能登地震災害支援

能登地震災害支援県本部本部長として竹内一郎教授が活動を行いました

2024年1月19日から25日まで能登地震災害支援を当教室竹内一郎教授が県調整本部に入り、本部長として活動を行いました。 
以下石川県調整本部で行われていた活動、及び現状の問題点についての取材内容です。



災害現場で第一線で活動するDMAT隊、活動拠点本部で指揮・活動するDMAT隊、県本部で指揮するDMAT隊など災害援助には様々な形態があります。
担った役割をしっかりと全うし、復旧に向けて援助できるようなスキルを各自身につけています。
今後も引き続き能登地震災害援助及び今後起こりうる災害に対応していきます。

 活動報告  2024.1.28

能登地震災害支援

能登地震災害支援第6次隊として現場活動を行いました。

2024年1月21日から24日まで石川県七尾市にある能登中部保健福祉センター調節本部でDMAT活動指揮班リーダー、チーム運用班として横浜医療センターDMAT隊が以下の活動目標を立て、その活動を行いました。 

横浜医療センターDMAT隊

・中能登と呼ばれるこの地域の保健医療福祉を徐々に地元に引き継ぐ形を進めていくこと
・これまでの期間に金沢市やその以南へ搬送された患者が戻ってくる際に受け入れるための準備をすること
・新たに奥能登で患者が発生した場合にこの地域で受け入れる体制を整えること
・上記目標を達成するために、この地域で新たな患者が発生しないように住民の健康管理を行っていくこと


災害状況は刻々と変化します。その変化に柔軟に対応し、被災地の皆さんが1日でも早く通常の生活に戻れるようにサポートをいたします。
今後も必要とされる災害支援を教室をあげて行っていく所存です。