報告

   Awards    2023.4.14
 

授賞報告
ー令和4年度ベストティーチャー賞を臨床系団体・個人賞で授賞ー


 令和4年度横浜市立大学医学部におけるベストティーチャー賞の発表があり、当教室が臨床系団体で1位、個人賞で2名が選ばれました。
 ベストティーチャー賞とは、医学教育専門課程が行われる医学部2年生から6年生までの医学生が、毎年1コマ以上の授業を担当する「教授」以外の常勤職員を対象とし、その年の教員として優れていた人物を投票で選ぶ非常に名誉のある賞であります。
 賞は、団体賞は、基礎系・臨床系それぞれ3位までが選ばれ、個人賞では各学年で1位と2位が選ばれます。現在までは、個人賞で平成30年度4年生1位、令和3年度4年生2位と授賞がありましたが、団体賞はこれまで初めてでありました。
 団体賞の授賞は、当教室の総合力であり、センター病院・附属病院で臨床実習に関わった先生方が、熱心に医学生を指導し、その熱意が医学生のみなさんに伝わった賜物ではないかと思います。
 さらに、今回は2名の教員の個人賞の授賞もあり、大変名誉なことでありました。
 個人賞を授賞した2名の先生から授賞報告をしていただきます。


・横浜市大附属病院救急科診療講師 小川史洋先生
令和4年度横浜市大医学部3年、4年、5年のBest Teacher賞(個人賞)を受賞いたしました。
この賞は各学年の学生投票にて選ばれる賞であり、このような非常に名誉のある賞をいただき本当に嬉しく、光栄です。しかし、私自身の個人賞よりもより嬉しかったのは、団体1位がとても嬉しかったです。これはセンター病院・附属病院の先生方がそれぞれ学生に対して真摯に向き合い、熱意を持って良い講義をしていただいたためと思います。
 
当教室での重要事項でありますが、大学は、①臨床②研究③教育の3本の柱となっています。この3本の柱を大学教員として求められるところです。
特に③の学生教育に関しては、大学以外ではほぼ経験できず、大学としての評価にもつながるところであるというところとなります。

私は前職から大学勤務が中心であったこともあり、学生教育は非常に興味があり、学生担当をしておりました。その際、医学部6年生が1人だけ選ぶBest teacher賞にも選ばれたことがあり、そのことも学生教育をより充実させるにはと考えたきっかけだったのかもしれません。

しばらく、本格的な学生教育から離れておりましたが、NYC留学時代にもLab所属となったQatarの医学生達とNJの高校生達を3ヶ月間教え、一緒に研究する機会をいただき、国が変わっても学生を教えるということは、その何倍も知識を持っておかないと充実感や理解は得られないが、しっかりと向き合い、真摯に教え、互いに学ぶことで得るものは大きいと感じた次第です。
 
2019年に附属病院に配属となり、2020年から学生教育を担当するようになりました。
初めは、シュミレーション実習に関してもスライドをいただいた通りにしか教えることができていなかったかもしれません。しかし、2年目になると自分のoriginalityが出てきたと思います。何が変わったのか?と考えると、やはり自分自身の理解度が深まり、自身のcolorができてきたからだろうと思います。

 

今までの机上の勉強とはちょっと違う「自分が」楽しい講義をすればどうだろうと思い、毎年毎年授業内容を少しずつ変えながらversion upをしていこうと思って授業に臨んでいます。
授業では自分自身が一番楽しんでいるかもしれません。
その結果、令和3年度は、4年生でBest Teacher賞第2位を受賞しました。が、2位でとても悔しい思いをしました。
それを受け令和4年度はなんとしてもbest Teacher賞を取りたいと学生教育に対して時間をかなり割いていたと思います。
 
各学年の令和4年度の講義内容は、
3年生:BLS・ALS・気道閉鎖のweb授業(2時間)と今回は文科省プログラムで私が中心となって作成したVR BLS lectureを数名のボランティア医学生を募って講義
4年生:OSCEに関するBLS対策とその実習及びBLT講義補助
5年生:病棟実習における毎週水曜日午後からのシュミレーション実習
以上を担当させていただいております。
 

今回新しくSARS-CoV-2感染症蔓延による医学生教育の変貌ということで、VRを用いて臨場感のある医学教育ができないかというテーマでVR教材を作成しました。そのノウハウ等も学びましたので今後机上では難しかった講義をVRを使用してどのような面白い講義ができるのかということを考えながら別の教材を作成していきたいとも考えています。
どんな教材を作るかなと考えたり、こんな教材が欲しいよねと考えるとワクワクしてきます。
VRを用いたBLS講義
  
  

私は、以上のようにBLS/ALSを中心に講義を担当させていただいておりますが、今回このような名誉ある賞を頂けたのは、教室員の先生方が隔週で行っている勉強会での講義を参考にさせていただいたり、JATEC/ICLS/MCLS/HMIMMS/DMATなどのoff the job trainingでの講義から非常に多く勉強させていただきました。教室員皆さんのお陰で授賞できたと思います。
今後も慢心せず、連続でこのような賞にentryさせていただけるように精進したいと思います。
今後ともご指導・ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。


・横浜市大附属病院救急科講師 大井康史先生
 
この度、救急医学教室から団体賞と個人のベストティーチャー賞を受賞することができたことを心から嬉しく思います。救急医学教室は2011年に設立された教室であり、救急医学という分野が根付くまでにはどれくらい時間がかかるのだろうと思っていました。
私自身も麻酔科に入局し、麻酔科の中でのサブスペシャリティとして救急医学に出会い、以降救急を継続しています。当時は「先生は何科の先生ですか?」と当たり前のように質問されてきました。しかし、今は救急科というものが全国に広まって、いろいろな病院で救急医療に力を注いでいることを感じると、救急科は一つの科としてみてもらえる科になったのだ感じ、大変嬉しく思います。

しかし、逆を言えば、真剣に学生からも研修医からも他科の先生からも評価される科であるということをしっかりと受け止め、その期待に応えられるよう今後も精進して行きたいと思っております。
そのためには教育がとても重要です。それを伝えることができる大学だからこそ、今後も伝えていきたいと思います。

 

 当教室では、教室員全体で教育体制もしっかりとしており、学生教育のみならず、専攻医教育、スタッフ教育にも力を入れています。
 医学部教育において、学生教育は最重要事項であり、今回の賞のように非常に栄誉ある評価をいただいたことは個人でも、教室全体でも励みになります。
 この結果に満足せず、今後もさらに熱く、良い授業を行い、より良い医師を育成できるように教室全体で精進していく所存です。