報告

   News    2020.10.01

報告 ーより早く高度な医療を提供しますー

横浜市でワークステーションDoctor Carの運用が開始されました
 2020/10/1より3年かけて準備してきた 横浜市ワークステーションDoctor Carが運行開始となりました。
   
運行前        運行開始式

 Doctor Carの目的としては、
現場で重症患者への安定化処置 (搬送中病院到着前の状態悪化阻止)
現場で診断し 病院到着後の根本治療までの時間短縮(現場でACS診断、 FASTにて腹腔内出血の有無診断など)
に加え、
③学術的にも、実際的にも
・日本で横浜でしかできないDoctor Car
・日本の救急医療体制を変えるドクターカーを
コンセプトとして計画を立ててきました。
 
 現在の横浜市のワークステーションDoctor Carの体制は、
1Work Station +3Doctor Car体制
Work Station: 横浜市民病院
Doctor Car: 横浜医療センター, 横浜市大センター,横浜市済生会東部病院(現在院内調整中)で運用を開始しています。
将来的には、横浜市北部地域の病院を加え、「1Work Station +5 Doctor Car体制」を構想しています。
 
 このWork Stationの司令体制は、横浜市消防司令センターが中心となり、出動司令は、
①指令センター指導医
②指令センター管制員がサポート
③Work Station Doctor Car乗員から
④現場からの要請
が協力体制をとり、出動基準を設定し、出動・現場活動を行います。
 
WS Doctor Carのチーム構成は、
医師・看護師・指導救命士・救急救命士(横浜市消防局)で構成されています。

 
運行初日WS DC Member
 

 以上の業務を横浜市大救急医学教室教室員が中心となり、横浜市で発生したより緊急度の高い重症患者を、現場でより早く安定化し、根本治療が行えるような体制づくりを行っています。

  
   

 今後もさらに横浜医療センタードクターカー・市大センタードクターカー・横須賀地域ドクターカー(横須賀共済、うわまち病院、市民病院)とともにプレホスピタル医療の向上を横浜市大救急医学教室として取り組んでいきたいと思います。