神奈川県警察本部を見学しました 

大学院の社会精神看護学分野、精神看護学分野、看護学科の3年生・4年生で神奈川県警察本部を訪問しました。 

〇学生の学び

神奈川県警本部の講義・見学を通して、被害者支援が行われるようになったのが2000年代に入ってからということにとても驚き、これまでの被害者・被害者家族の方が大変な思いをしながら活動してくださったことを痛感しました。警察の仕事といっても、アニメやドラマで映し出されるような表面的な部分しか知らず、メディアで犯罪について放送されても、その裏にいる被害者についてはあまり考えることがなかったと気付かされた。犯罪に巻き込まれることによって、精神的に不安定になってしまうことがあったり、理解されにくい悩みを抱えることになってしまったりすることを念頭に持ちながら接していく必要があるとわかった。犯罪だけでなく、何かしら嫌な思いをすることは誰にでもあることであるため、傍観者にならずにその人と向き合うことが重要であるとわかった。

被害者心理とその被害者への支援について多くを学ぶことができた。被害者に対して多方面から心理的ケアを行っており、とても印象的であった。被害者は、被害直後は身体症状が強く、受けた被害の種類によってまた変わってくるため、被害者カウンセラーは本当に一人一人に寄り添ってその人にあった支援をおこなっていると知った。お話の中で自責の念やうつ症状が発生した時に「発生機序の説明をする」とのことで、なぜそのような感情が引き起こされるのかといた説明を行う必要があるというのは看護においても似たような視点があると感じた。また心理的ケアを行う際に社会的・経済的な環境が改善されると、気持ちも上がることがあるとあったが、確かにその人の環境や身の回りを整えていくことから始めるという視点は、弱っている人を対象にする問部分では看護と通ずるものがあるなと感じた。