活動報告

  学術報告  2024.3.26
 

横浜市重症外傷センター合同症例検討会

第7回横浜市重症外傷センター合同症例検討会開催報告

第7回横浜市重症外傷センター合同症例検討会が開催されましたので報告いたします。
横浜市重症外傷センター合同症例検討会は、横浜市重症外傷センター(横浜市立大学附属市民総合医療センター・済生会横浜市東部病院)設立後に横浜市の重症外傷患者の救命率向上や重症外傷センターのさらなる発展を目的に開催しています。

新型コロナウイルス感染症蔓延の影響もあり、前回はZoomでの開催となりましたが、久しぶりに対面での開催となりました。

また、今回からは2病院・消防に加えて行政の参加もあり、会場も横浜市役所での開催となりました。

まず、行政側から横浜市重症外傷センターの診療実態調査結果と題して、2病院へ直接搬送された重症外傷の成績(Ps=予測生存率とAs=実生存率の比較)を発表していただき、2病院の重症度を問わず、高い生存率を示しており会場の皆様からもご評価いただきました。
次に済生会横浜市東部病院、センター病院から2症例ずつ症例を提示し、消防側・病院側からのプレゼンテーションを行い議論を行いました。
当施設から乳児症例の多発外傷、若年女性の大動脈損傷の2症例を発表させていただきました。

当施設で現在行っているREACT Studyについても消防側にアピールし、HERS Systemを有する東部病院ともデメリットやメリット、実臨床についての注意点も協議することができました。

4演題とも議論は白熱し開催時間を大幅に延長する形となりました。

外科グループではこれからも「横浜から世界へ」を合言葉に精進してまいります。
 
このような研究会を通じて、横浜市全体として外傷診療をはじめとし、横浜・横須賀地域の救急診療を支えていきます。