活動報告

 参加報告  2022.10.16

ビッグレスキュー神奈川に参加しました。

神奈川県主催大規模災害発生時初動対応における防災訓練ビッグレスキュー神奈川に参加しました。

2023年10月15日神奈川県大井松田で開催されました大規模災害発生時初動対応訓練ビッグレスキューかながわに当教室各施設で参加いたしました。以下武田医師より報告です。


ビッグレスキュー神奈川の訓練がありましたのでご報告いたします。
私はDMATタスク・コントローラーとして指定プレイヤーで現場統括として参加しました。
教室員からは廣見先生、新居田先生、吉田さんも参加してくれました。

  

小田原市立病院を活動拠点本部にその傘下で現場救護所として未病バレービオトニアで訓練が行われました。
天候も雨で気温も低くかなり過酷な訓練ではありましたが、なんとか無事に終えることができました。

本訓練の目標は、、多数傷病者をいかに早く安全に病院へ搬送すること、つまり、迅速な1次トリアージ、確実な2次トリアージを行い、必要最低限の医療行為(現場での安定化)を行い迅速に医療機関へ搬送すること。
に加えて、陸上自衛隊や海上自衛隊、米軍のチームと協力し1つの医療チームとなることも目標でした。
多数傷病者→トリアージエリア→赤or黄エリア
上記のあらゆる情報を本部で管理し、上位である活動拠点本部との調整を行いました。
現場統括として本部で活動した視点からになりますが、DMATインストの荻田さんのご指導もあり、訓練自体はスムーズに行えたと思っております。
ドクヘリで搬送する患者の選定、ヘリポートまでの搬送も問題なかった(ヘリの離陸時刻を遅らせることは決して許されないため離陸1時間前には選定しパッケージングを行う)。
反省点は、定点報告を行う旨を事前に各エリアに伝えていたものの達成できなかったこと。また、医療資源が途中から不足してしまったこと。
前者に関しては、本部から伝令を派遣し情報収集をしてカバーしたが、後者に関しては、救護所全体の医療資源がどれくらいあるのか?事前に本部で管理していなかったため活動拠点本部への要請が遅れてしまったことが考えられます。

→酸素ボンベ、点滴、挿管チューブ、胸腔ドレーンなどなど
・搬送先病院はどこに幾つあり、それぞれがどれくらい受け入れることが出来るのか?
→受け入れられるのは、赤?黄色?
・搬送手段の確保(一般の救急車、ドクヘリ?もしくは現地に参集したDMAT車両?)
・現場の医療資源の不足、人員、ベッドなども含めた物資などの把握そして要請
・各時刻での傷病者の程度と数の把握(どのエリアに何人?搬送済みは何人?)

・さらなるDMATの投入などの調整は?
などなど本部での仕事はたくさんありましたが、それらを行い現場救護所を統括しなければならない厳しさを改めて学ぶことができました。
 
前回の政府訓練に続き、11月は関東ブロック訓練と大きな訓練もあります。
県外から200隊弱のDMATが集まります。
当センターが活動拠点本部となりますので、そちらの準備も進めていきます。
次回も成功させるよう、そして、いつ来るかわからないですが、必ずやってくる災害に打ち勝つため、日々精進してまいります。


 重症患者の治療に加えて「災害医療」に興味がある若手医師の皆様、お気軽に横浜市大救急医学教室までお問い合わせください。