活動報告

  学術報告  2024.4.19
 

オーストラリア・ニュージーランド集中治療学会参加報告

横須賀共済病院鈴木医師からの報告です。

先週4月10日〜12日にブリスベンで開催されたオーストラリア・ニュージーランド集中治療学会に参加してまいりましたので、報告いたします。
私は「Predictors of Emergency Intervention in Acute Airway Obstructive Diseases; A Retrospective Single-Center Observational Study」という演題で横須賀共済病院の気道緊急に関するデータを報告いたしました。ANZICSはオーストラリア・ニュージーランドのほとんどすべての病院が参加してデータベースを構築しています。そのためNEJM、JAMAなどのメジャー雑誌にたくさんのRCTを報告しています。
 
<良かった点>
・データベース構築と臨床研究における方法論に関して実際に触れることができました。
・プレゼンテーションの質が高く、論理的思考のトレーニングとなりました。看護師の学会発表もかねており、こちらの質も高かったです。長期アウトカム、患者中心、エンドオブライフについての発表が多かったです。
・現地のインテンシビストと話して、システムの違いについて議論できました。思っていたよりも参加者は少なく、同じ人と何度も会って話ができました。皆さん、60歳前後のレジェンドクラスでしたが優しかったです。
・気候は最高で、バゲッジロストはなく、パンツは毎日履き替えられました。ランニングコースが整備されており、街周辺を走ってきました。
 
<悪かった点>
・明確な発表時間がないため、自分から話しかけに行かないと質問がこなかったです。
・言語力が足りず冗談についていけないため、なんで皆が笑っているかわかりませんでした。
・物価はほぼ日本の2倍するので、買い物するのに勇気がいりました。
 
準備はそれなりに必要で、金銭的負担も小さくないですが多くの学びがありました。
参加期間中、日常の診療を支えて頂いた皆様に感謝致します。


このように当教室では、大学・関連施設においても国内・国際学会問わず、学術的サポートも行っており、Globalに活躍する人材の形成を行っています。