学術報告 2020.09.28
厚生労働省ECMOチーム等育成研修事業を開催しました。
厚生労働省ECMOチーム等養成研修事業を当教室主管で横浜市立大学市民総合医療センターで開催しました。
厚生労働省の委託事業であるECMOチーム等養成研修事業を本日、市大センター病院にて開催致しました。
本研修は厚生労働省からECMOnetが委託を受け、伏臥位療法とVV-ECMOを用いたARDSの治療戦略について1日かけて研修を行うものです。都道府県別に開催されており、神奈川県の研修を当院で行いました。
8施設から32名の受講生が参加し、インストラクターとして横浜市大、千葉大、筑波大の医師、看護師、臨床工学技士に参加していただきました。医局の関連施設からは横須賀共済病院よりご参加いただいております。
午前中は座学中心に伏臥位療法の実習を行い、午後は症例を用いたシュミレーションとECMOカテーテルを用いたウォータードリルを行いました。
昼休みには当院のECMO carの案内も行うことができ、存在を認知していただく機会となったと思います。
写真の通り、万が一にも濃厚接触者を発生させないという観点から、フェイスシールドやマスク、手指消毒を徹底した中での開催となりました。これらの対策は今後も十分に検討しなければならないと考えます。
受講施設の中にはCOVID-19症例に対するVV-ECMOを複数例経験している施設もあり、各施設の伏臥位療法のやり方や、ECMO導入の経験、カニュレーション時の細かな注意など、研修の中に様々な意見交換が生まれ、インストラクター側としても勉強になる、良い機会となりました。
今回の経験を生かし、神奈川での第2回開催、あるいは他県でのインストラクションに貢献できればと考えております。
現状のようなコロナ禍でありながら、感染予防に配慮し、今後も医療全体のレベルアップのため実践。教育の中心となり活動していく所存です。