基礎研究
学内外の他の研究室や米国テキサス州にあるM.D. Anderson Cancer CenterのDepartment of Experimental Diagnostic Imagingとも活発に共同研究を進めています。共同研究の中では米国の臨床治験の方法も取り入れながら、横浜市立大学発の国際的なPET薬剤開発を目指して基礎研究に取り組んでいます。
主な基礎研究テーマ
- 悪性腫瘍の診断、治療効果予測、治療効果判定への応用を目指した新しい腫瘍PET・SPECTイメージング製剤の研究開発
- アポトーシスおよび低酸素による腫瘍動態イメージング
- 腫瘍細胞の放射線感受性に関わる遺伝子の分子生物学的解析
臨床研究
当科では、主にPETやPET/CTといった核医学検査を利用した臨床研究を行っています。各診療科とのカンファランスで要望される信頼性の高い画像診断・治療効果判定・治療予後予測を追求した臨床的有用性の高い研究テーマに取り組んでいます。また、62Cu-ATSMや18F-NaFなどの先進的なPET検査薬を用いた研究が行えるのは大学病院ならではの魅力の一つと言えます。
PET/CT装置 | PET/CT画像 |
主な臨床研究テーマ
- 悪性腫瘍における造影FDG-PET/CTの有用性の検討
(頭頚部癌,膵癌,大腸癌,婦人科癌,前立腺早期癌) - 造影FDG-PET/CT画像の放射線治療計画への利用
- 骨シンチグラフィに変わる新たな核医学検査:NaF-PET/CTの骨転移病変への有用性の検討
- 腫瘍内の低酸素細胞の画像化:Cu-ATSM PET/CTの治療効果判定と予後予測の検討
- PETマンモグラフィーの有用性の検討