後期研修(シニアレジデント)について
放射線科では後期研修の3年間に放射線科専門医となるために必要な基礎的知識の習 得を目標とし指導致します。
(詳しくは専門医についてを参照してください)
研修施設
当科入局後、二つの大学附属病院(横浜市立大学附属病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター)、関連施設にて研修を積んでもらいます。3年間のうち少なくとも1年間は大学附属病院で研修することになっています。
研修カリキュラム
独自のカリキュラムとチェックシートによる一元管理でわかりやすい
日本医学放射線学会の教育ガイドラインをもとにした横浜市立大学放射線科独自の教育ガイドラインを定め研修を行っています。
3年間で習得すべき研修項目をチェックシート形式で管理します。このチェックシートは研修施設がかわった場合も、異動先の指導医が引き続き責任をもって管理します。
なお、後期研修では、診断部門と治療部門の両部門の研修を必修としています。研修期間の割合は研修医の希望を考慮し、指導医との相談の上、決定します。
身分・待遇
大学附属病院後期研修医の募集や待遇について附属病院ホームページで紹介されています。関連施設に関しては各施設のホームページを参照してください。
なお、大学附属病院では平成19年度より後期研修医が大学院に在籍し、医学博士の取得を目指すことも可能となりました(詳しくは大学院についてのページへ)。
専門医について
学会認定機関、日本専門医機構認定機関で資格を取得
日本医学放射線学会が認定する修練機関※1で3年間の研修を積むと、放射線科専門医試験を受けることができます。※2これに合格すると「放射線科専門医」となります。専門医は診断部門と治療部門の双方の知識を問われます。
(2018年4月からは、日本専門医機構の新専門医制度による専門研修が開始されています。詳細は日本医学放射線学会のホームページをご参照ください。当科では新専門医制度に基づいた横浜市立大学放射線科専門研修プログラムが実施されています。)
専門医取得後、さらに修練機関にて2年間の研修を積むと放射線診断専門医もしくは放射線治療専門医試験を受けることができ、これに合格するとはれて「放射線診断専門医」「放射線治療専門医」となります。※3最終的には画像診断、放射線治療のどちらかの分野を選択することになります。
※1 | 大学附属病院をはじめ当科の関連施設のほとんどが認定されています。 |
※2 | 後期研修医から修練機関での研修が認められていますので、卒後6年目に放射線科専門医試験の受験ができます |
※3 | 最短で卒後8年目で取得可能です。 |
専門医のメリット
「責任ある立場」で「やりがい」ある診療を
専門医資格とは、放射線科医としての標準的な知識に習得に加え、より専門的な知識と技能を習得していることを意味します。専門医と認定されれば、より責任のある立場となる反面、これまで以上に自分の診療にやりがいを感じることができるでしょう。
さらに保険診療上のメリットもあります。専門医である画像診断医が作成する読影報告書や、専門医である治療医が行う治療計画には各々専門医加算が算定され、病院の収益に寄与することになります。
その他の資格
当科では放射線科専門医に加え、自分の興味のある分野をsubspecialityとすることを奨励しています。多くの放射線科医が所属するより専門的な学会として、日本核医学会、日本IVR学会、日本放射線腫瘍学会などがあり、これらにも認定医・専門医の資格があります。
*参考資料 放射線科医になるということ(日本医学放射線学会) |