研究内容
我々の教室では、原因がわからず治療が困難である疾患を根本的に治すために、基礎医学的な研究を行っています。
疾患感受性遺伝子の検索と遺伝子の機能解析を2大テーマとしています。
ほかに、臨床研究を精力的にやっている先生もいます。
1. 疾患感受性遺伝子の検索
多くの患者さんおよび健常者の方に協力していただき、遺伝子を網羅的に調べることによって、病気の原因を解明しようとしています。血液サンプルからDNAを抽出し、マイクロアレイ(DNAチップ)を使って解析しています。
GeneChip Human Mapping 500K Array set
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このようなDNAチップを用いて、疾患特異的な一塩基多型(SNPs)を検出します。
左図の中心の黒い部分がマイクロアレイと呼ばれるガラス基盤で、その上に25塩基からなるオリゴヌクレオチドが多数(数十万種類)プロットされています。一度に50万個以上のSNPsを解析することができます。
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(1)血液を遠心分離して白血球を含む層を取り出します。そこからDNAを抽出します。
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(2)DNAサンプルを制限酵素処理し、末端にアダプターを付加し、DNAフラグメントを増幅させます。
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(3)マイクロアレイにDNA断片をハイブリダイズし、解析します。
2. 疾患感受性遺伝子の機能解析
眼科疾患に関係すると考えられる遺伝子が、実際の生体内でどのように働いているのかを検討しています。
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ある特定の遺伝子機能が働かないようなマウスあるいはその発現が亢進しているマウスを作製し解析を行っています。
遺伝子の機能を詳細にしらべて、創薬に繋げたいと考えています。
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番外編
海外に調査に行くこともあります。
2004年12月18日(土)21時~23時
フジテレビ放映 「サイエンスミステリーDNA2」
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2007年7月5日(木)19時~21時
日本テレビ放映 木曜スペシャル 「衝撃報告!これは奇蹟なのか、世界ウルトラ超人伝説」
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当研究室では研究に興味がある方(医師に限らず、様々なバックグラウンドをお持ちの方)を募集しております。
病気の原因を突き止めて病気を根本的に治したいという情熱をお持ちの方、眼に関して分子生物学的な興味をお持ちの方を求めております。
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河越龍方