教授挨拶
横浜市大の水木信久でございます。
大学が担う重要な使命には、大きく分けて、「臨床」「教育」「研究」の三つがあると思います。
臨床面において、大学病院の最も重要な責務は、他の施設では困難な特殊な高度医療の実施にあると考えます。神奈川の中核、基幹病院として、眼科領域全般にわたり、重症疾患患者の受け入れ・治療に専念・努力したいと考えております。
教育面では、単に知識の羅列・暗記に留まらず、個々の疾患を体系的に理解し、各々を有機的に結びつけられるような教育・指導をしたいと考えております。 しかしながら、一番大切なことは、個人の知識・技術・能力の向上ではなく、一人一人の倫理面の教育にあると考えます。患者を思いやり、大切にする心、患者 の心を持った医師になるような教育・指導をしていきたいと考えております。
研究面では、今までの研究を継続してさらに発展させていきたいと考えております。近年、ヒトゲノムの全ての塩基配列が解読されました。今や時代はポスト ゲノムの時代に突入しています。私は臨床と研究の架け橋となって、眼疾患に限らず、多くの疾患の原因遺伝子を同定したいと考えております。しかしながら、 研究のための研究ではなく、常に臨床にフィードバックすることを考え、患者の病気を的確に診断し、その病気を治すということを念頭において研究をしていき たいと考えております。
私は本学を卒業し、公私にわたり今日まで多くの良き師、先輩、同僚、後輩に恵まれ、支えられてきました。本学に対しては強い愛校心と誇りを持っております。微力ながら本学のために一生懸命頑張っていきたいと思っております。今後とも宜しくお願い申し上げます。
水木信久プロフィール 所属:医学部 眼科学講座 教授
- 昭和56年3月
- 栄光学園高等学校卒業
- 昭和57年4月
- 日本医科大学入学
- 昭和58年3月
- 日本医科大学中退
- 同年4月
- 横浜市立大学医学部入学
- 平成元年3月
- 横浜市立大学医学部卒業
- 同年4月
- 横浜市立大学大学院医学研究科博士課程(眼科学専攻)入学
- 平成2年4月
- 東海大学医学部分子生命科学研究員(兼務)
- 平成5年3月
- 横浜市立大学大学院医学研究科博士課程(眼科学専攻)修学
- 平成8年4月
- 横浜市立大学医学部付属浦舟病院眼科特別職
- 平成9年4月
- 横須賀共済病院眼科常勤嘱託医
- 平成10年4月
- 横浜市立大学医学部非常勤講師(兼務)
- 平成11年4月
- 国際親善総合病院眼科医長
- 平成13年4月
- 横浜市立大学医学部眼科助手
- 平成14年1月
- 横浜市立大学医学部教授
- 平成14年1月
- 横浜市立大学医学部眼科学講座 主任教授
- 平成15年4月
- 横浜市立大学大学院医学研究科視覚器病態学教授(兼務)
- <受賞>
- 平成4年
- 第6回シブレーインターナショナルアワード受賞
- 平成11年
- 第4回ロートアワード受賞
- 平成17年
- Ciclosporin Pharmaco-Clinical Forum Research Grant 2005受賞
- 日本眼科学会評議員
- 日本眼炎症学会評議員
- 日本眼科学会認定眼科専門医
- 日本眼科学会認定眼科指導医
- 日本網膜硝子体学会認定PDT認定医
- 厚生労働省認定臨床研修指導医