上海での中国形成外科学会総会に当講座臨床教授でもある盛虹明先生のお計らいでお招き頂きました。医局員の大坪翔先生も一緒に参加し、動静脈奇形と顔面神経麻痺の再建について、3つの講演をさせて頂きました。また、形成外科では世界一の規模を誇る上海第9病院も訪れ、顔面神経再建を専門とする同病院のWei Wang教授の患者さんの診察を世界的に高名なT. Hadlock先生と伴に行ない、治療方針などについて意見交換をさせて頂きました。
上海に来てみると、未来都市にタイムスリップした様な感覚で、街は綺麗に整備され、建物は全てModernかつ独創的でした。走っている車は電気自動車が目立ち、現金を持つことも無い現状などに驚かされることの連続でした。学会も総会の前に専門領域に分かれた分科会が1週間以上に渡ってあり、その規模の大きさと参加されている先生方の熱心さが印象的でした。大坪先生も積極的に中国の先生方と交流を深め、実り有る時間を過ごしている様子でした。
そして何より、盛先生、Wang先生、Lin先生、秘書の王様など多くの方々に大変良くして頂き、そのお気持ちと御配慮には感謝の念に堪えません。皆様の温かさに感謝しつつ、今後相互交流を良い形に発展させていけたらと考えています(顔面神経麻痺再建に関する合同Webinarの依頼を早速受けています)。
また、同じ3月にインドで開催されたアジアパシフィックマイクロサージャリー学会(APFSRM)にも日本マイクロサージャリー学会のDelegeteとして参加し、顔面神経麻痺再建の発表を行いました。インドに溢れる活気も印象的で、はじめて訪れる2つの国での学会から大きな活力を頂きました。(文責:林礼人)