形成外科への想いを
綿々と紡いできた結晶
横浜市立大学形成外科 × 50年以上の歴史
時の流れの中で
医務吏員から教員職へ
診療科から講座へ
その時代ごとに
発展を続けてきました
N E W S
当教室について
横浜市立大学形成外科は、1968年に日本の大学病院では5番目、公立大学病院では初めて開設された50年以上の長い歴史を有します。2つの大学附属病院に加え、こども医療センターをはじめとした10以上の関連施設があり、施設毎に様々な特徴を有する日本でも有数規模の形成外科教室と思われます。
形成外科の全ての領域にわたる研修が可能であると伴に、特徴ある診療内容も有し、まとまりのある教室運営を行っています。
横浜並びに神奈川県への地域医療の充実と伴に、大学に根ざした国際性、進取性に富む学風を体現するグローバルな発展を目指しています。
当教室の大きな特徴
幅広い研修と特徴ある専門領域
- 形成外科には、外傷、腫瘍、先天性疾患、再建外科と大きく4つの領域が存在します。 横浜市立大学形成外科は、2つの附属病院に加え、神奈川県立こども医療センターをはじめとした10以上の関連施設を有し、他診療科との高度再建手術や先天性疾患、救急医療など施設毎の特徴を活かした幅広い研修が可能です。 とりわけ、リンパ浮腫診療や口唇口蓋裂に代表される先天性疾患、乳房再建、眼形成治療、救急診療の領域では、従来から数多くの発信を行ってきました。2022年10月に第2代主任教授として林礼人医師が就任したことで、顔面神経麻痺再建や皮膚癌・軟部組織の良悪性腫瘍、血管腫・血管奇形診療といった領域が加わり、より専門性の高い特徴ある診療内容を展開しています。
高度先進医療
- 形成外科の担う高度先進医療の一つにマイクロサージャリーが存在し、耳鼻科や口腔外科、脳神経外科、消化器外科といった様々な外科診療科の再建手術を可能にしています。 血管吻合を伴う遊離組織移植により悪性腫瘍切除後欠損に対する高度な再建を日常的に行っており、横浜市立大学における高度医療の一端を担っています。また、血管よりも細いリンパ管吻合を実現することで、リンパ浮腫への治療も積極的に行ない、全国的な発信を重ねています。さらに、神経や筋肉の移行・移植を伴う顔面神経麻痺再建は特徴ある術式を報告することで世界的な注目も集めており、マイクロサージャリーの技術を眼形成領域にも応用しています。 一方、血管奇形に対する血管内治療や巨大母斑に対する培養表皮移植なども系統的に実践しており、様々な領域における高度先進医療に取り組んでいます。
まごころのこもった診療
- 形成外科は、外科的手段によって患者さんの精神的・心理的な苦痛・痛みを軽減し、患者さんの社会復帰や生活の質の向上を促す身体ー精神ー外科学とも言われます。 患者さんお一人お一人の疾患や悩みに対して、何が出来るかを親身に考え、関連する各診療科との連携も密に行いながら、より良い明日に繋がる医療を提供していきたいと考えています。 「この人になら」「この人となら」「この人で・・・」そう思って頂ける様、弛まぬ自己研鑽を重ねていきたいと思います。