横浜市立大学 学長 石川 義弘
横浜市立大学後援会の皆さま方には、平素より本学へ多大なるご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。
横浜市立大学は、1882年に設立された横浜商法学校を起源とする横浜市立横浜商業専門学校と1944年設立の横浜市立医学専門学校(後の横浜医科大学)が統合し、誕生しました。開国・開港の地である横浜にふさわしい開放的で国際性、進取性に富む学風の下、これまでも実践力のある優れた人材を数多く輩出してきました。
大規模な学部・研究科の再編・新設をはじめとする大学改革を経て、現在の5学部6研究科体制となってからも、社会とのつながりを重視し、社会変化に柔軟に適応 (進化し続ける)する取り組みを進めています。
学部では、各学部で幅広い教養と高い専門的能力を涵養する教育を実施するほか、全学部生を対象に、デジタル社会の「読み・書き・そろばん」といわれる「数理・データサイエンス・AI」の基礎的素養を身に付ける「ADEPTプログラム」※1を開講するなど、社会の求める人材の育成を進めています。大学院では、国の支援を受けて、2024年度から博士後期課程学生に、生活支援金(220万円)および研究費(30万円)の支給やキャリア支援などを行う「データ思考イノベーティブ人材育成プログラム」を新たに開始し、社会をけん引する高度専門人材の育成に取り組んでいます。
また、学生の皆さんの学びのニーズや学修計画、キャリアプランに沿った選択ができるように協定を結んでいる32の国や地域の海外大学への派遣プログラムや、国内外における本学独自のインターンシッププログラムを用意しています。これらのプログラム参加時は、後援会の皆さま方からの経済的なご支援に加えて、履修との両立など大学として学生のチャレンジを後押しするさまざまなサポートを行っています。
本学に入学された学生の皆さんには、『不確実性の時代』をしなやかに生き抜き、横浜の地から日本、そして世界をリードするような人材として羽ばたくために、ぜひ、これらのサポートを最大限に活用し、在学中にさまざまなチャレンジをしてもらいたいと思っています。
本学は2028年に創立100周年を迎えます。伝統と革新のその先に、さらなる発展を誓い、より良い大学づくりを進めてまいりますので、引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。
※1「ADEPTプログラム(AI Data Science Education Program for Tomorrow)」