横浜市立大学後援会 会長 原口 淳
横浜市立大学後援会会員の皆さま、こんにちは。日頃より後援会活動へのご理解とご支援を賜り感謝申し上げます。また、10月15日(土)に開催しました保護者説明会には金沢八景キャンパス会場へのご来場及びオンライン視聴を含め多数の方々にご参加いただき誠にありがとうございました。当日は、相原学長による横浜市立大学のビジョン、方針に関するメッセージに始まり、コロナ禍における授業の実施状況、キャリア支援、海外留学の現状と今後の方針などについて具体的な情報を共有させていただきました。学生報告を組み込んだことで、学生視点での実感が保護者の方々にもお伝え出来たのではないでしょうか。
事前アンケートで保護者の方々の疑問点を吸い上げ、出来る限り応えていこうとする大学教職員の姿勢、努力をくみ取って頂けたなら幸いです。参加された皆さまのご協力による事後アンケートを分析し、今後より一層情報発信の質向上に務めて参ります。
さて、最近の急激な円安の理由は単に欧米諸国と日本の金利差ではなく、日本政府の過去の政策のツケである膨大な国の借金、日本経済(産業)力の長期低迷と国際比較での地盤沈下が根底にあると思います。私見ではありますが、岐路に立つ日本再建の処方箋は、国際比較で大きく後れている多様性のある社会構築です。人種の坩堝(るつぼ)であるアメリカ的な多様性を求めるのではなく、日本に出来る多様性獲得の道はあると思います。女性の活躍は当然として、私たち一人ひとりがしっかり自分の意見を持つことです。上意下達や右に倣いではなく、十人十色の意見を交わすことで多様性のある社会はつくれます。“考える力”を学生に求める一方、実は我々大人こそ考えることから逃げてはいないか振り返る必要がありそうです。