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センター病院、放射線診断科の中村泰介先生の研究論文がオンライン公開されました。

 心臓CTの読影の際に、左心耳の造影欠損を目にすることが時々あると思います。この造影欠損のもつ意味を検証した論文です。心房細動アブレーション術前の患者さん283名の画像を解析し、造影欠損がある患者さんは無い患者と比較して、径食道超音波検査での左心耳内の血流速度が低下している(血流が停滞している)ことが明らかになりました。また、造影欠損(左心耳の血流低下)は間接的に心房細動の重症度を表していると考えられ、アブレーション後の再発の予測因子であることを新たに見出しました。

 HP公開者追記:造影欠損がある時の左心耳の形態を4カテゴリーにわけているのですが、名前が面白いです(chicken wing, cactus, windsock, caulifower)。

Contrast defect of left atrial appendage on computed tomography is associated with higher risk of recurrence after catheter ablation in patients with paroxysmal atrial fibrillation

Taisuke Nakamura, Shingo Kato, Kazuki Fukui, Sho Kodama, Mai Azuma, Minako Kagimoto, Naoki Nakayama, Tae Iwasawa, Daisuke Utsunomiya

Heart Vessels. 2022 Sep 1. doi: 10.1007/s00380-022-02166-0. Online ahead of print.

2022.10.13