画像診断モダリティの進歩とフィルムレス化、各診療科の専門化に伴い、放射線画像診断における放射線診断専門医の役割は日々重要性を増しています。そのことは当院でも同様で、すべてのコンピュータ画像および依頼のある画像に対してのレポートをPACS-reportシステム上で実施しています。
このことにより病院内のすべての画像を一元的に管理しながら全診療科の医師とともに患者さんの診療に加わっています。
横浜市大病院ではあらゆる領域の精密な画像診断に対応しています。
また、以下のような臓器、組織の機能を評価する手法に積極的に取り組んでいます。
・循環器領域:ATPという負荷薬剤を用いた心臓CTやMRI(心臓パーフュージョン検査)により冠動脈病変の機能検査を行い、適切な治療につなげています。(附属病院、センター病院)
・消化器領域:肝臓のエラストグラフィにより肝臓の硬さを調べ、肝疾患の状態を見ながら診療に活かしています。(附属病院)
・PET検査:サイクロトロンを有し、複数の核種を用いて病気の質的診断を行っています。(附属病院)
また、各種IVR(CTガイド下生検やドレナージ、悪性腫瘍に対する化学療法のためのリザーバー留置、止血を目的とした緊急IVR)を主体的に実施しています。