診療のための放射線は多くの診療科で使用しますが、当科の医師の職業被ばくは多くても年間約1mSv(ミリシーベルト)程度です。通常の業務の被ばく線量で健康に影響がでることはありません。放射線診断医の被ばく量が少ないのは「被ばくの避け方」を知っていることも大きな要因です。
「横浜市立大学放射線診断科」の門をたたいたところから、皆が同門の仲間です。大学間の差別や待遇の違いは医局の力を損なう考えであり、当医局ではそのようなことは全くありません。実際に現在の大学内のスタッフも横浜市大以外の大学出身者のほうが多く、全国のさまざまな地域の大学から当科に入局し、力を合わせて診療に取り組んでいます。
大学病院では定められた勤務時間が月曜~金曜日の朝8時30分~夕方17時15分と平日の外勤時間補填があります。
用事のない場合は19時ごろまで働くことが多いと思います。
最近では保育園の送迎をする人が増えており、勤務時間は多様化しています。生活のオンとオフをつけやすい勤務体系といえます。
土日、祝日など病院が休みの時は基本的に休みです。このほかに、病院の規定の夏期休暇、有給休暇をとることができます。夏期休暇は、平日連続5日間(前後の土日と合わせ、連続9日間)取得できます。また、冬休みや春休みとして有給休暇の積極的な利用を奨励しています。
大学病院では平均して月に1~2回(平日1回、土日1回)くらいあります。年末年始やゴールデンウィークの当直も若手ばかりに偏らないよう公平に割り当てています。当直での業務内容は、診断部門では緊急のIVRや画像の読影などがあります。
関東圏の研究会から日本医学放射線学会総会まで幅広く参加をしています。最近では、国際学会への参加が多く、新入局員もできるだけ同行してもらっています。学会や講演会への参加に必要な経費は研究費から支給されます。
画像診断は「患者さんを傷つけずに、体の中でなにが起こっているのかを知る」仕事と言えます。IVRはその知識を用いて「できるだけ少ない負担で患者さんを治療したい」という思いから発展したものです。そして、その知識、経験、技術を各診療科に提供していく医師です。少し地味に感じられるかもしれませんが、「病院の診療を支えるインフラストラクチャー」に近い存在でしょう。そんな「縁の下の力持ち」に魅力を感じる人は特に向いているかもしれません。
IVRや検査の実施の際に患者さんと接します。主治医となって患者さんと接する機会は少ないと思いますが、画像診断について適切な説明で安心を与えることができると思います。
大型機器を利用することが多い診療科であり、開業をする人が多い科ではないと思います。しかし、PETをはじめとする専門的な画像診断クリニックで開業したり、CTなどをリースして内科医として開業することもあります。
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