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国立循環器病研究センターとのMRIを用いた冠動脈不安定プラークの共同研究に関するプロトコール論文がオンライン公開されました。

急性心筋梗塞などの急性冠症候群は必ずしも狭窄が存在する部位から発生するわけではなく、不安定な冠動脈粥腫(プラーク)の破綻によって生じることが知られています。そのため、冠動脈の狭窄を検出して治療しているのみでは心筋梗塞は防ぐことができません。いかに“不安定プラーク”を同定し、治療に繋げていくかが心筋梗塞による死亡率を低下させる上で重要です。MRIの非造影T1強調画像によるプラークイメージングは、不安定プラークの特徴であるプラーク内の出血を画像としてとらえる事が可能であり、現在臨床応用が期待されています。この多施設前向き研究では、慢性腎臓病の患者さんを対象として、MRIの冠動脈プラークイメージングが診療にどのような影響を与えるのか、予後を改善することが出来るのかという問いを検証します。

Clinical impact of cardiac magnetic resonance in patients with suspected coronary artery disease associated with chronic kidney disease (AQUAMARINE-CKD study): study protocol for a randomized controlled trial

Teruo Noguchi, Hideki Ota, Naoya Matsumoto, Yoshiaki Morita, Akira Oshita, Eiji Kawasaki, Tomohiro Kawasaki, Kensuke Moriwaki, Shingo Kato, Kazuki Fukui, Tomoya Hoshi, Hiroaki Watabe, Tomoaki Kanaya, Yasuhide Asaumi, Yu Kataoka, Fumiyuki Otsuka, Kensuke Takagi, Shuichi Yoneda, Kenichiro Sawada, Takamasa Iwai, Hideo Matama, Satoshi Honda, Masashi Fujino, Hiroyuki Miura, Kunihiro Nishimura, Kei Takase

Trials. 2022 Oct 24;23(1):904. doi: 10.1186/s13063-022-06820-w.

2022.11.21